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油と花粉症の炎症

花粉症は鼻やのど粘膜の分泌と目の涙の分泌が増加した状態で、春先になると毎年鼻水や涙が出て悩まされます。原因となるスギ花粉やヒノキ花粉によって粘膜でアミノ酸からできるヒスタミンがそ炎症に関係しています。花粉症は花粉が抗原(アレルゲン)となり免疫システムが活性化して抗体を造る事によりおこります。

ここで注目されるのは、油(脂肪酸)からできる物質も炎症に関係しているというのです。

花粉症を悪化させるのは必須脂肪酸で、それからできる脂質の代謝産物が炎症を促進しているのです。

必須脂肪酸のうち、リノール酸とα-リノレン酸です、アラキドン酸に着目します。

今回のテーマとしてアラキドン酸の関係についてですが、

必須脂肪酸はリノール酸→γ-リノレン酸→アラキドン酸と変化し、アラキドン酸→プロスタグランジン類へとカスケードされます。

(又はアラキドン酸→ロイコトリエン類という過程も含みます。)

プロスタグランジン類とロイコトリエン類が炎症を引き起こすのです。

このような理由で必須脂肪酸のリノール酸を多く含む植物性油は花粉症について悪い油になっているのです。

アラキドン酸の摂り過ぎ

料理に使うリノール酸を含む油以外でも、食事の内容によって直接アラキドン酸を摂り過ぎている場合があります。

アラキドン酸は主に肉類に含まれていますが、戦後の日本は豊かになり食事内容も欧米化しています。特に牛肉や豚肉を多く摂るようになっています。

必須脂肪酸でうつ病予防や脳の機能低下を抑制する意味で必要なアラキドン酸ですが、豊食の現代では摂りすぎとも言われています。花粉症やアレルギー性鼻炎などのアレルギーの発症者が増えている原因の一つに考えられます。

焼き肉大好きな人は、どうしたらいいのでしょうか?

DHAを多く含む魚を食べる事でプロスタグランジン類とロイコトリエン類の抑制が可能です。お肉ばかり食べてないでお魚も食べなさいと言う事ですね。もちろん野菜もたくさん食べないといけません。バランスの良い食事、高カロリーにならないようにする普段からの生活習慣が大切です。

花粉症を改善する油について

アラキドン酸→プロスタグランジン類・ロイコトリエン類を抑える油であれば、花粉症に対して問題ない油になります。実は、ドコサヘキサエン酸(DHA)は、アラキドン酸からプロスタグランジンの生成を抑えます。さらにもう一つの作用として、ドコサヘキサエン酸は、ロイコトリエンの産生を抑えます

結論として、花粉症を改善するのは、DHAを多く含む魚の油になるわけです。

α-リノレン酸→イコサペンタエン酸(EPA)→ドコサヘキサエン酸(DHA)と変化します。

EPA、DHAを多く含むのは青魚などになります。

スーパーに行くとイワシやサバの缶詰は100円程度のお買い得品なので、買いやすいですね。少し懐に余裕がある時には、お寿司が一番です。もちろん、青魚の刺身がおススメ。

お寿司を食べれば花粉症の抑制に繋がるという説も成り立ちます。寿司には普通ワサビを入れますがワサビには鼻づまりを一時的に改善する効果があります。花粉の飛ぶ時期にはにぎり寿司ですね。アジやイワシのにぎりは大好きなのですが、春先はあまり食べていないような気がします。急に食べて花粉症が治まるとは思えないので、毎日の食生活が大切だという事ですね。


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